第5シリーズ 第9話 「冬木町の女」
あらすじ:
雨に降られた斬九郎(渡辺謙)がたまたま入った居酒屋に、おつや(美保純)という女がいました。いい女ですが泥酔していました。ごろつきにからまれたおつやを助けたことから、斬九郎はおつやを長屋まで送りました。飲み過ぎて気分が悪くなったおつやを介抱しながら斬九郎は長屋に泊まりました。
翌朝、おつやは、酔っているのを良いことに自分を抱いたと勘違いし、斬九郎に金を払えと迫ります。その後おつやは隣の婆さんから斬九郎が一晩中献身的におつやを介抱していたことを聞かされ、後悔しました。おつやは船宿・舟久まで行き、斬九郎に謝りましたが、その誠実な優しさに触れ、ぞっこん惚れてしまいました。
道を歩いている斬九郎が男に襲われます。なんなくかわす斬九郎でしたが、相手は新八(米山善吉)といい、おつやがいた居酒屋で見た顔でした。おつやを金で抱いた男の一人ですが、おつやに惚れていて、斬九郎がおつやの愛人だと思い、襲ったのでした。
前回と今回、2週続けての悲しい物語ですが、二つともかすかな救いがあります。御家人斬九郎全シリーズの最終回となる次回はどうなるんでしょうか。少なくとも蔦吉(若村麻由美)にとって暖かく、夢のある終わり方であって欲しいですが...。
今週の蔦吉:
また斬九郎が可哀想な女を放っておけず、おかげで蔦吉はまた妬いたり悩んだりすることになります。
蔦吉は、「ここに帰るとは限らない」と言って帰せば良いと言いましたが、おえんはおつやの目が一途で恐くて言えないそうです。