遅れて来た
蔦吉ファンサイト

時代劇、御家人斬九郎を観ましょう!

第2シリーズ 第4話 「北国の人」

あらすじ:

斬九郎のそっくりさん、奥州佐竹藩士・斎藤蔵人(くらうど:渡辺謙の二役)が江戸に現れました。北町奉行所の西尾伝三郎(益岡徹)のところに来た佐竹藩の江戸留守居役・高木武太夫(津村鷹志)によれば、国許で勘定奉行・村川頼母(御木本伸介)を殺害し、公金を持ち逃げしたとのことでしたが、実は無実の罪で追われていました。

お座敷に向かう蔦吉(若村麻由美)は、斬九郎が侍に囲まれているのを見て助けようとしますが、太刀筋(剣の使い方)から斬九郎でないと気づきました。これが蔵人でした。蔦吉は侍を撃退した蔵人に声を掛け、斬九郎と会わせました。話を聞いた斬九郎は、これからもたびたび間違えられたら迷惑なので、無実を晴らすことに協力する、と申し出ました(「銭九郎」なので、当然有料です)。で、斬九郎が書いた筋書きに沿って事が進められますが、初手から想定が狂い、蔦吉に心配させる事態になります。

今週の蔦吉:

今回は斬九郎と蔵人の仲を取り持つのが蔦吉の最大の役割です。しかし、それ以外にも出番は結構あって、どの場面でも美しく、《蔦吉ファン》としてはついつい物語の筋より蔦吉の美しさを堪能する方に気が行ってしまいます。

稽古

今回も蔦吉の踊りはありません。代わりに小唄の練習かと思われる場面があります。

小唄を練習する蔦吉(若村麻由美)

小唄の練習中のようです。(この写真の様に、小唄の場合三味線の撥(ばち)は使わず、指で弾くそうです)

小唄「水の出花」を歌う蔦吉(若村麻由美)

小唄を歌ってます。「せかれあわれのみのいんが」?なんじゃこりゃ。なんとか聞き取ってグーグルで検索したところ、出てきました。平仮名一文字違ってましたが、「水の出花」という曲です。「堰かれ会われぬ身の因果」。興味のある方はこのページが読みやすくてお勧めです(パソコンの場合)。

 
邂逅(かいこう)

お座敷に向かう蔦吉は、偶然斉藤蔵人と会いました。

4人の侍に襲われている斬九郎を見掛けて驚く蔦吉(若村麻由美)

4人の侍に襲われている斬九郎を見掛けて驚く蔦吉です。「上意討ちだ」などと言う声も聞こえ、何かの間違いだと思った蔦吉は、「チョットチョット待っておくんなさいな」と良いながら仲裁しようとします。しかし、斬九郎に「女、下がっていろ」と言われ、「女? あっそう、よござんす」と、逆ギレ気味に引き下がりました。

その後の斬り合いを見ていて、襲われた侍は斬九郎ではないと気付きます。それが蔵人でした。

紹介

蔦吉が斬九郎と蔵人を引き合わせます。

斬九郎を蔵人に引き合わせる蔦吉(若村麻由美)

「誰なんだ、俺に会わせたいやつってなぁ」。指さした先に...斬九郎のそっくりさんが。

蔵人に急に斬りかかる斬九郎を見る蔦吉(若村麻由美)と佐次

突然そっくりさん(斎藤蔵人)に斬りかかる斬九郎を見て、佐次(塩見三省)は驚き、蔦吉はほぼ平気、かな。

相談

蔦吉、斬九郎、佐次は某所で蔵人から事情を聞き、“人助けの蔦吉”の取りなしもあって、斬九郎は(有料で)蔵人を助けることにしました。「こっから先は俺が狂言作者だ、まず一幕目は...」と張り切る斬九郎です。

蔵人に本当の話を聞かせてと言う蔦吉(若村麻由美)

「本当のところをお聞かせ願えないもんでしょうか。」 

失敗・心配

斬九郎は嫌がる佐次と下っ引きの梅吉(大橋一三)に手伝わせて、佐竹藩江戸屋敷に忍び込みました。一時(いっとき、下記注)だけ様子見する位のつもりだったのに、斬九郎としては想定外の事態が発生して...。

一時以上たっても出てこない斬九郎を心配したのか、翌朝、佐次と梅吉が蔦吉に相談したようです。心配でたまらない蔦吉が佐次・梅吉と歩いていると不審な駕籠を見掛けます。駕籠について歩いているのは見たことがある侍でした。

注: 一時(いっとき)の長さは季節、場所により長さが異なる。たとえば、江戸の夏至頃だと、昼は2時間40分くらい、夜は1時間20分くらい。冬は昼夜の差が小さい。

不審な駕籠に気付いた蔦吉(若村麻由美)

不審な駕籠に気付いた蔦吉。

怪しげな駕籠を振り返って肩越しにそれとなく伺う蔦吉(若村麻由美)

怪しげな駕籠を振り返って肩越しにそれとなく窺います。そして、“見たことがある侍”が蔵人を襲った侍の一人だと思い出しました。その後3人は駕籠をつけていったようです。

大団円

これ以降の3枚を含む範囲がこの物語の最重要部分なので、解説はあまり入れません。

扇子を投げる蔦吉(若村麻由美)

扇子を投げる蔦吉。

斬九郎の活躍を見る蔦吉(若村麻由美)等

斬九郎のチャンバラを見る3人。変わった角度からの映像です。

斬九郎を見つめるめっちゃ美しい蔦吉(若村麻由美)

「お見事」といった感じか。蔦吉に振り返る斬九郎を見つめるのでありました。美しい。

 

第2シリーズ