第5シリーズ 第5話 「ゆうれい長屋」
あらすじ:
貧乏には慣れた斬九郎(渡辺謙)ですが、母親・麻佐女(岸田今日子)の食い道楽が悩みです。ある日、付け馬ならぬ付け犬を付けられて帰宅すると自分の2両が母親とよねの鰻重に変わっていました。超低レベルの言い合いの末、ついに堪忍袋の緒が切れ、屋敷を飛び出して貧乏長屋で一人暮らしを始めました。佐次が教えてくれた長屋ですが、家賃がめっぽう安いのには理由があって、幽霊が出るという噂でした。
その夜、土間から男女のささやき声が聞こえてきました。しかし幽霊ではなく、宗近右近(筒井巧)と桜井千鶴(佐藤友紀)という、どちらも七千石の旗本の息子と娘でした。二人は許嫁ですが、ある有力者が美しい千鶴に横恋慕して、その意を受けた醍醐三郎(三浦洋一)という侍が二人の仲を割こうとしていました。そのため千鶴が長屋に隠れていました。斬九郎は芸者の蔦吉(若村麻由美)の力も借りて、醍醐の陰謀を阻もうとします。
今週の蔦吉:
まるで斬九郎との新婚夫婦のような状況でついつい頬が緩んだり、大奥のお年寄りの使いに化けて千鶴を助けたり、やっと斬九郎の口から二人の暮らしの話がでて喜んだり...。
新婚夫婦かぁ?

長屋で傘張りをしている斬九郎に、蔦吉が酒を持ってきました。

長屋の女たちが食事の準備を手伝っています(お代として米を持って帰りました)。蔦吉は味噌汁を作っています。
長屋の女たちに「蔦吉はおかみさんか」と問われ、二人は向きになって否定します。斬九郎が、赤くなっちゃってとか旦那もウブだねとか言われているのを聞きながら、嬉しそうに、自然に頬が緩んでしまう蔦吉。その後も嬉しそうで、本当に斬九郎が好きだということが見え見えです。
食器はぁ?
お手伝いの女たちが出て行って二人きりになり、チョット緊張気味。

斬九郎に自分のご飯を分けてあげる蔦吉です。味噌汁の味について聞くと、「結構なお手前で」。喜ぶ蔦吉ですが...。

「それにしても、良くそろえましたねこれだけの所帯道具。」 茶碗や箸も含め、ここで自殺した婆さんが残していったものだという斬九郎に、「お前さん、死んだ人の茶碗でよく食べられますね」。洗ったし、せっかく残していったものを使わない手はないという斬九郎に、思わずはしとお椀を置いて、「長生きするわ」。
麻佐女だぁ!?

食事中に突然麻佐女がやって来ます。慌てて押し入れに逃げ込もうとする蔦吉と斬九郎。蔦吉は食膳をまたごうとしてか、あるいは単に慌てたためか、この写真の通り、一瞬飛び上がってから押し入れに飛び込みました。
斬九郎が助けて押し上げたときに、小さな可愛い声で「あっ」というのが聞こえました。第2シリーズ第9話以来2回目です。筋とは全く関係ありませんが... (^_^;)。
関取かぁ?
千鶴の身に危険が...。斬九郎に頼まれた蔦吉は身分を偽って醍醐の屋敷に踏み込みます。

大奥お年寄り・姉小路の使者、蔦山に化けて醍醐を追求する蔦吉ですが、やはり醍醐が近づくと厭そうな顔をして体を引きます。

事件が片付きました。
「蔦山、(名前が)関取みてぇだったな。」 で、関取のまねをする蔦吉です。
乙な暮らしはぁ?
すべてが終わって、斬九郎の長屋で二人、酒を酌み交わします。

(幸せなカップルが)羨ましくなっちゃったという蔦吉に、「婆さんになって、もらい手がなくなったらおいらが面倒見てやっても良いぜ。気の合う者同士こうやって貧乏長屋で差しつ差されつ暮らしていくってのも乙なもんだ」という斬九郎。うれしさを押し殺して「ん~まぁ悪かないですねぇ」と言う蔦吉でしたが...。