第5シリーズ 第1話 「迷惑な忠義者」
あらすじ:
斬九郎(渡辺謙)は、相変わらずの貧乏暮らしです。なのに、鼓の指南で稼いだ母親・麻佐女(岸田今日子)にたかって得た金で、芸者を揚げて馬鹿騒ぎをするというありさまでした。一緒に飲んだ親友の奉行所与力西尾伝三郎(益岡徹)が、その帰り何者かに襲われ、たまたま現場に出くわした斬九郎が撃退しました。伝三郎が調べている、諸国産物を商う笠松屋の元番頭(宮城幸生)による殺人事件の書類が無くなったり、突然、奉行から箱館(現=函館)に出来た奉行所に行くよう言われたり、おかしなことが続きます。
松平家に小松新十郎(火野正平)という侍が訪ねてきました。麻佐女が鼓を教える旗本・坂崎監物(芝本正)の家来です。新十郎は、斬九郎のような気楽な身分ではないですが、それにしても、大変な堅物で、普段、あまり屋敷から外にも出ないようでした。
その後、伝三郎は箱館行きの返事を渋ったた為か、禁足処分を受けました。更に、小松新十郎が伝三郎のところに突然現れ、西国の大名への仕官の口を持ってきました。
伝三郎が襲われ、書類が無くなり、その後箱館転勤の話、更に禁足、そして西国大名への仕官の話、それに加えて新たな情報が・・・。御用商人たちと幕府の役人がからむ贈収賄事件が背後に見えたような気がしましたが・・・。今回は若干複雑で濃い物語ですが、斬九郎としては何かモヤモヤした終わり方のようです。
今週の蔦吉:
第4シリーズの第1話以来1シリーズぶりの踊り(2001年11月の初回放送では2年10ヶ月ぶり)が見られます。しかも、ちょっとだけ長めです。
ベテランの人気芸者の余裕のようなものも見えますし、情報収集に活躍する一方、ちょっと的外れな事を言ったり・・・、出番もそこそこあって、蔦吉のファンの方はそれなりに楽しめます。