第2シリーズ 第6話 「仕官の罠」
あらすじ:
斬九郎(渡辺謙)は蔦吉(若村麻由美)の紹介で大田原藩の江戸家老・近藤主膳(有川博)の酒席に行き、太鼓持ちとして蔦吉と供に二人羽織の芸を披露しました。その後、誘われるまま柳橋に繰り出しました。翌朝目が覚めると、そこは近藤の屋敷で、昨夜の宴席で藩士の切腹の介錯を約束したことになっていました。斬九郎は泥酔していたらしく記憶がありません。
具体的な話を聞くと、奇妙なことに、半年前から大田原藩士であったことにして欲しいという条件がついていました。家禄は150石で、支度金として50両貰えるとのことでした。斬九郎は気が進みませんでしたが、すでに母親・麻佐女に話が通してあり、仕官と金(すなわち超高級な料理)に目がくらんだ麻佐女はそれを許しました。
切腹するのは城代家老の嫡男・神林幾馬(岡野進一郎)でした。いよいよ切腹となりましたが、なぜか介錯の斬九郎までが白い死に装束を着るように求められました。そして、近藤の配下が斬九郎に「介錯いたす」と言い放ちました・・・。実は、最初から斬九郎を身代わりに切腹させる手はずになっていました。
今週の蔦吉:
蔦吉は斬九郎の命をねらう近藤に手を貸したような形になってしまいます。その後、斬九郎に女がいて、赤子も生まれると耳にし、やらしいとか、汚らわしいとか言いながら斬九郎相手に大暴れします。
二人羽織
大田原藩の江戸家老、近藤主膳の酒席に太鼓持ちとして出た斬九郎と蔦吉です。

羽織の中で斬九郎に右手の指示を出しながら三味線の左手を動かす蔦吉。

これは斬九郎の写真ではありません。蔦吉の左手の写真です。
唖然
斬九郎の酒好きには、さすがの蔦吉も言葉がありません。

斬九郎が空いた左手で蔦吉に触ったため、「エッチ」じゃなかった「スケベ」と言いながら羽織から出てしまい、二人羽織がばれて、喝采を浴びます。

斬九郎がばかでかい杯(というより、皿)をとって、近藤に勧められるまま大酒を飲もうとしているのに呆れる蔦吉。
遁走
斬九郎は罠にはまって、近藤の屋敷で切腹させられそうになり、大立ち回りの後、舟久に逃げ帰ります。

反省の色が見えない蔦吉に、「俺はお前のせいで死にかけたんだぜ」。しかし、《蔦吉ファン》としては、原因の9割方は斬九郎が酒にだらしなさ過ぎて、前後不覚になるほど飲んでしまったことだと思います。斬九郎が反省する気配はありませんけど。
大暴れ
切腹用の死に装束のままの斬九郎に、舟久まで着替えを持ってきた許嫁の須美(吉沢梨絵)が、「可愛い方がお待ちです、赤子も生まれるそうで、おめでとうございます」と言いました。
須美は泣いて帰り、それを聞いていた蔦吉が大暴れします。

「どういう事なんですか。」 「俺にもわからねんだよ。」 「触らないでよ、汚らわしい、もぉ。」 更に、斬九郎に馬乗りになって、「嫌らしいんだから、もう、大嫌い」。

蔦吉の嘘泣きにだまされて近づいた斬九郎に必殺「猫パンチ」ならぬ「蔦パンチ」。

あかんべー(舌だけ)をした後の顔です。