第2シリーズ 第2話 「居残り」
あらすじ:
斬九郎(渡辺謙)は友人と3人で吉原で遊びましたが、お互いに誰かが払うだろうと思っていたため、料金の五両が払えず、完済するまで斬九郎一人が「居残り」となって雑用を手伝わされることになります。そこに吉原で五本の指に入るという花魁「朝霧」(藤吉久美子)の命が若い侍に狙われるという事件が発生します。
今回は朝霧の悲しい物語ですが、かすかな希望のようなものも見えます。
今週の蔦吉:
蔦吉(若村麻由美)の出番は時間的には少ないものの、役割は重大。命を狙われている朝霧を守るために替え玉になって欲しいと斬九郎に頼まれますが、徹底抗戦を試みます。いつもは頼まれなくても困った人を助ける世話焼きなのに珍しい。何故なんでしょうか。その時蔦吉は、「吉原じゃねぇ、深川の芸者のことをあれこれと言っている様だけど、あたしゃ芸一本で張っているんですよ」と言いました。 芸は売っても体は売らないという、芸者の矜恃からの反発なんでしょうか。
結局替え玉を引き受けますが大丈夫なんでしょうか。蔦吉が死んだらシリーズが終わってしまうので(個人の意見です)、当然大丈夫なんですが、どんな目に遭うのか、《蔦吉ファン》としては、はなはだ心配な物語です。
もう四日も居残っている斬九郎を出してあげたい岡っ引きの佐次が、おずおずと口ごもりながら蔦吉に金を出してもらえないかと言うような言わないような...。

佐:「ちょっと出してやりたいなと。」 蔦:「質屋から?」 佐:「もうちょっと大きいかな。」

蔦:「五両?」 佐:「へぇ。」 話している途中なので口がとがっています。たまには蔦吉のこんな表情も良いかなとおもいまして...。それはそれとして、一瞬払ってあげようかと考えたようにも見えますが、結果はNoでした。
蔦吉を説得。

吉原の大門(おおもん)からは入ったものの躊躇する蔦吉をなんとか説得しようとする佐次。

「どうしてあたしが花魁なんかの身代わりにならなきゃいけないんですよ。」・・・「吉原じゃねぇ、深川の芸者のことをあれこれと言っている様だけど、あたしゃ芸一本で張っているんですよ。」

「お前さんの命はどんなことがあっても俺が守ってみせる。」 キリッとした顔も美しいですね。

結局、拝み倒されて替え玉になることになった蔦吉。花魁の髷に変えて貰っているところ。どうしてこんなに綺麗なんでしょうか。
エピローグ(終章)

朝霧の気持ちに想いを馳せる。温かい表情も美しいです。

やっぱり斬九郎と一緒にいると蔦吉は嬉しそうで...。悲しい物語でも、最後に蔦吉が微笑むと良いなぁ。
《蔦吉ファン》のサイトとしては以上ですが、この後、この物語の本当のエピローグがあります。絶対に見逃せない朝霧、そして小鶴、二人の女それぞれのエピローグです。