第1シリーズ 第5話 「入牢志願す」
あらすじ:
斬九郎が北町奉行所与力の西尾伝三郎(益岡徹)に呼ばれていくと、小伝馬町の牢に入って欲しいと言います。十日前、廻船問屋紀州屋に盗みに入り捕らえられた浪人(山本圭)が、お調べに対し何も話さない。紀州屋という店にも不審な点がある。そこでその浪人と同じ牢に入り、口を割らせてくれと言います。
船宿の舟久に帰ると今度は蔦吉が、たまたま知り合った佐和という女(北原佐和子)の仇討ちの助太刀をして欲しいと言います。仇は何と紀州屋伊左衛門(中田浩二)でした。今回はちょっと手の込んだ筋です。
今週の蔦吉:
また世話焼きの虫が...。その流れで斬九郎に頼まれ事をされ、お礼にかんざしをねだります。さて、うまくかんざしを貰うことが出来るんでしょうか。
斬九郎がっかり、蔦吉楽しげ

牢に入ってもたったの一両しかもらえないと不満を漏らす斬九郎をよそ目に反物を合わせてみる蔦吉。

入牢の手間賃への不満をぐずぐず言い続ける斬九郎。蔦吉の「斬九郎さんいつもお金お金なんですね」、に斬九郎は原因は母親だと愚痴を言い出します。その表現に、つい笑ってしまう舟久の女将おえんと蔦吉。
世話焼き
親の仇討ちの助っ人を探しているという女、佐和に会った蔦吉はいつもの世話焼きの虫がウズウズ...。

「けなげな女の人を見ると何かしてやりたくなるんですよ。」

佐和の話を聞いて、「よし、助太刀は斬九郎にやらせよう」的な表情です。《蔦吉ファン》としては、斬九郎からしょっちゅう危険な役をさせられている蔦吉なので、このくらいの事をやらせても全く問題ないと思います。が...。
町人の敵討ちは御法度で死罪になることもあり、斬九郎は当初あまり乗り気ではありませんでした。しかし、ふすまの裏で佐和と斬九郎の話を盗み聞き(?)していた麻佐女が、近頃あっぱれな心がけだ、敵討ちのご助勢をしろと言いました。これで、可哀想な女を放っておけない斬九郎は、若干ややこしい話に巻き込まれていきます。
かんざしが欲しい

斬九郎から佐和が旅籠から動かないようにしてくれと言われ、「命令ですか」。 「礼はするよ。」 「お礼にはかんざしを下さいな。」

「可愛いとこあるじゃないか。」 だって欲しいんだもん的な表情かな。
一歩遅かったかな

斬九郎から佐和の状況を訊かれて、「それが旅籠にはもういませんでした。行方知れずです。」
嬉しそう

最後はやっぱり嬉しそうな蔦吉が良いと思います。