第2シリーズ 第10話 「おみなえし」
あらすじ:
西尾伝三郎(益岡徹)が深川の岡場所の女郎お涼(森口瑤子)を口説くというアルバイトを斬九郎に持ってきました。伝三郎の弟分の隠密廻り同心、榊数馬(筒井巧)がお涼と相思相愛で、いずれ身を持ち崩すのではないかと心配していました。お涼に心変わりをさせて別れさせるというのが目的でした。
そのころ、生活困窮者に白米を配る御救米の買い付けに不正があるとの噂があり、数馬はその事件の担当をしていました。
初めから斬九郎の情けなさが際立つ、軽めの話みたいですが、後半斬九郎が悪人に向かって吐く一言に重さがにじみ出ています。「おいらさぁ、身の程知らずの恋に命かけちまった奴らの供養に来たんだよ。」
今週の蔦吉:
そんなことは無いと信じていても、斬九郎がお涼に惚れてしまうんじゃないかと心配する女心も。ちょっと落ち着かない蔦吉がいました。
自信満々× 2
斬九郎自信満々。蔦吉も自信満々。

女郎花(おみなえし)を見ているお涼を物陰から伺う蔦吉と斬九郎。
「女郎に身を落としても武家の誇りを捨て切れねえ女もいれば、武家の堅っ苦しい暮らしが嫌で芸者になった女もいる。ああ、世の中様々だねえ。」

蔦吉は、お涼は斬九郎なんかに振り向きもしないと言いますが、斬九郎は全く根拠もなく、そこを振り向かせるのが俺の腕だと言います。「ま、やってご覧なさいよ、お手並み拝見。」 「妬くんじゃないよ、やくんじゃ。」
自信満々× 1
斬九郎は相変わらず自信満々。蔦吉の自信は揺らいだかも。

この時は「斬九郎、女分からずさんざん苦労、ね」なんてぇ事を面白そうに言ってますが...。

「まさか、斬九郎の旦那本気になっちまったんじゃ。」 「気になりますか。」 「止して下さいよ誰があの唐変木に。でも、罪なことなさいますね伝三郎様も。」 「おいおい。」
予想通り
失敗した斬九郎と、安心した蔦吉です。

斬九郎:「ふぐの肝、女心と辻占い、当たるも八卦当たらぬも八卦。」 斬九郎の冗談に笑いつつ、嬉しそうな蔦吉。

「でも旦那ぁ、一寸は本気だったんじゃないんですか。」

「あのなぁ、おいら何時だって、マジだぜ。」 「あら、そうでした。」

「ちょいとお前さん、お涼さんに振られた腹いせにあたしを酔わせて口説こうってんじゃないでしょうね。」 「おお、良いねぇ、蔦に絡まれりゃ本望ってんだ。」 「ばか。」 「馬鹿ぁ?」