第3シリーズ 第4話 「三十六人斬り」
今週のキーワード:
●気持ち悪い ●格好良い ●艶めかしい(なまめかしい)
最初の場面から残酷なシーンで、かなり気持ち悪いのであります。
斬九郎(渡辺謙)は相変わらず情けない面も健在(?)ですけど、これまでで最も格好良いかも。蔦吉(若村麻由美)も、これまでのシリーズの中で最も艶めかしい感じがします。ただし、残虐な赤札久五郎を演じた本田博太郎さんの怪演の影響で、斬九郎はより格好良く、蔦吉はより艶めかしく見えたのかもしれません...。
《蔦吉ファン》としては、ついつい、この3人の方に気が行ってしまいますが、弱気と責任感に挟まれた北町奉行所与力・西尾伝三郎(益岡徹)の心の葛藤と決断や、その妻・るい(唐沢潤)の夫に対する思いと行動も見逃したくない点です。
あらすじ:
赤札久五郎という残忍な男が率いる赤札一家が、蛇の目小路で庶民を苦しめていました。伝三郎は、なんとか取り締まろうとしますが失敗を重ね、奉行から厳しく叱責されてしまいます。妻のるいは、夫のためを思い、汚名をそそぐように叱咤激励します。伝三郎は斬九郎に助けを求めようとしますが、浪費家の母・麻佐女(岸田今日子)のために金稼ぎに忙しい斬九郎とは会えません。斬九郎は元芸者で今は金貸しをしているお力(根本りつ子)の下で借金の取り立てをしていました。
赤札一家に打ち伏せられた伝三郎の失敗が瓦版に「与力の赤っ恥」の見出しで大きく書かれました。蔦吉は斬九郎に伝三郎を助けるように説得しますが、斬九郎は金貸しの手伝いで忙しく、反応は消極的でした。
今週の蔦吉:
人助けの蔦吉の本領発揮です。伝三郎を助けるために、斬九郎を動かそうとしたり、町人の不正を叱ったり、斬九郎の計略に荷担したり...。