第1シリーズ 第2話 「用心棒二人」
あらすじ:
斬九郎が信州松谷藩筆頭家老・久保寺勘兵衛(西田健)の用心棒を引き受けました。久保寺の腐敗した藩政を諫める藩士・河田彦四郎(田中実)を斬らせたため、改革派の襲撃を怖れての依頼です。一方、斬九郎は剣が滅法強い流浪の武士・高坂(こうさか)伊十郎(丹波哲郎)と出会い、意気投合し、その高潔な人柄・行動に心酔します。しかし、伊十郎は改革派の用心棒となってしまいます。伊十郎はたまたま出逢った河田の幼い遺児・信乃(前野有香)に同情して江戸まで付き添って来るような優しい男で、何と斬九郎の亡き父を知っていました。
このドラマでも蔦吉の役割は小さくはないのですが、斬九郎と伊十郎の関係の方が圧倒的に重要な物語になっています。蔦吉の活躍ぶりを楽しみつつ、お互いに惹かれながらも敵対する立場になってしまった二人の男の物語に感動し涙する、そんな感じです。涙腺が緩んできた方はハンカチの用意を...。ついでに言うと、《蔦吉ファン》としては、伊十郎の存在感の大きさは斬九郎シリーズの中で一、二を争うと言っても過言ではないと感じました...。
今週の蔦吉:
今回の蔦吉は、悪家老に反対して立ち上がる知り合いの侍たちの為に行動しますが、その中で、悲しみ、嘆き、怒り、あきれ、心配します。蔦吉は最後まで斬九郎と伊十郎の関係には気付かなかったようです。蔦吉と斬九郎の二人が別の道を歩いているような感じのする話でした。伊十郎と蔦吉が会う場面もありません。