第2シリーズ 第7話 「白魚の吉次」
あらすじ:
斬九郎(渡辺謙)は白魚の吉次と呼ばれる腕利きのすり(田中邦衛)と知り合います。吉次は浪人の懐中から小判をすりましたが、その小判は甲金(甲州武田家が作った金貨)で、天保の世にあるはずのないものでした。西尾伝三郎(益岡徹)によれば隠し金で、一枚十両もの値打ちがあり、武田家の何万両という埋蔵金の噂があるそうです。当然、悪のにおいがしますし、大金となれば、銭九郎(斬九郎)が目の色を変えそうです。
今回は斬九郎と吉次が、御家人とスリという全く別の世界の人間でありながら隠し金を間に友情を結びます。
《蔦吉ファン》としては、大金に目がくらんだ斬九郎より、すりという犯罪者でありながら自分の立場をわきまえ、若い娘を助けようと努めている吉次の方が人として好ましく感じてしまいました。
今週の蔦吉:
初めは髪結いで髪も気持もすっきり、最後は別の理由で心がすっきり。
斬九郎と吉次の周りで関係があるような無いような...。男の友情に弾かれるわけでもなく、引かれるわけでもなく...。
すっきり
髪結いに行き、すっきりした蔦吉です。

女髪結いで髷を結い直して貰う蔦吉。

あ~すっきりした、てな感じか。

結い直して貰ったばかりの髪に触って見る蔦吉。

髪にばかり意識が行って、白魚の吉次に財布をすられても全く気付かない(吉次のテクニックを持ってすれば普通の状態でも気付かないでしょう)。
するり
吉次に斬九郎との関係等を聞き出そうとしますが、煙に巻かれて、するりと逃げられてしまいます。

蔦:「どこかでお目に掛かりましたか?」 吉:「掛かったような掛かんねえような...。」

吉次に「ちょいと聞くけど、お前さんと斬九郎の旦那、一体どんな知り合いなんだい?」 「どう言ったら良いのかなぁ、仕事のちょっとしたあれなんで。」 「厄払いの札造り?」 「まあ、そんなような。」
しっかり
踊りの最中に聞いた言葉(結果的に事件のキーワード)を斬九郎に伝える。

両替商と侍のお座敷で、蔦吉は踊っている間もしっかり客を見ていました。
踊りの最中に客の一人が席を立ち、出て行きました。蔦吉はその直後、踊りの最後に扇子を投げました。 ... 扇を投げる踊りもあるようです。

「あたし聞きましたよ、その『ふよう』。」 「どこで。」 「両替商大黒屋のお座敷で、その大黒屋が連れを『ふよう様』って。」 「その連れってのは。」 「お武家でした。」
また、すっきり
その後、斬九郎と吉次は甲府まで埋蔵金を探しに行ったり、色々ありました。欲に目がくらんだ斬九郎がうまく行くんでしょうかねぇ。

物語の筋はともかくとして、最後は蔦吉の笑顔でしょう、やっぱり。
すみませんが、すっきりした理由はテレビで見て下さい。
しかし、良い笑顔ですねぇ。《蔦吉ファン》としては、もっと大きな写真にしたいと思ってしまうんですが...、自ら禁じている行為なので...。