第2シリーズ 第7話 「白魚の吉次」
あらすじ:
斬九郎(渡辺謙)は白魚の吉次と呼ばれる腕利きのすり(田中邦衛)と知り合います。吉次は浪人の懐中から小判をすりましたが、その小判は甲金(甲州武田家が作った金貨)で、天保の世にあるはずのないものでした。西尾伝三郎(益岡徹)によれば隠し金で、一枚十両もの値打ちがあり、武田家の何万両という埋蔵金の噂があるそうです。当然、悪のにおいがしますし、大金となれば、銭九郎(斬九郎)が目の色を変えそうです。
今回は斬九郎と吉次が、御家人とスリという全く別の世界の人間でありながら隠し金を間に友情を結びます。
《蔦吉ファン》としては、大金に目がくらんだ斬九郎より、すりという犯罪者でありながら自分の立場をわきまえ、若い娘を助けようと努めている吉次の方が人として好ましく感じてしまいました。
今週の蔦吉:
初めは髪結いで髪も気持もすっきり、最後は別の理由で心がすっきり。
斬九郎と吉次の周りで関係があるような無いような...。男の友情に弾かれるわけでもなく、引かれるわけでもなく...。