第4シリーズ 第7話 「武者修行」
あらすじ:
松平斬九郎(渡辺謙)の様子が少し変です。飲んだくれの生活をやめて、早朝から庭で剣術の鍛錬をしたり、母親麻佐女(岸田今日子)に大金を渡し、その上、まるで普通の真面目な侍のような白々しいことを言います。様子があまりにもおかしいので、麻佐女は佐次(塩見三省)に斬九郎の身辺を探るように頼みました。
実は斬九郎は「松田半九郎」という偽名で道場破りをしていました。蔦吉(若村麻由美)は、舟久の座敷で道場破りの噂を聞き、その名前から、最近やたらと金回りの良い斬九郎ではないかと気づきました。お座敷の後で斬九郎に聞いたところ、あっさりと認めました。蔦吉の客であった道場主藤井左馬之助(内田勝正)が二人の話を立ち聞きしていたらしく、斬九郎に突っかかった上、自分の道場に来いと言って立ち去りました。
翌日、斬九郎が言われた道場に行ってみると、同じ流派ながら別の貧乏道場でした。その道場主・門倉十太夫(江藤潤)は藤井を倒すのが自分の宿願だと言い斬九郎に力添えを頼みますが、にべもなく断られます。そこに十太夫の妹・奈々江(谷川清美)が現れ...。斬九郎にとっては極めてやっかいな話になっていきます。
今週の蔦吉:
斬九郎が何か悪いことをしているのではないかと心配したり、強そうな侍の道場に行って斬られてしまうのではないかと心配したり、可愛くて、優しくて、気立てが良い女と祝言を挙げるのではと心配したり、腹黒い道場主にはめられた斬九郎を心配したりと、心配づくしでした。
今週の“人物”:
西尾るい(唐沢潤)。友のために何も出来ず悩んで眠れないという夫・伝三郎(益岡徹)を励まし、自分が正しいと信じることをすれば良いと説得して、決断させました。たいした女性です。