遅れて来た
蔦吉ファンサイト

時代劇、御家人斬九郎を観ましょう!

第4シリーズ 第10話 「佐次の純情」

あらすじ:

斬九郎(渡辺謙)は、あまりの稼ぎの少なさに母・麻佐女(岸田今日子)に屋敷から追い出されてしまいます。舟久に行って芸者の蔦吉(若村麻由美)に愚痴っても同情されず、逆に甘さを咎められます。いたたまれなくなって、舟久を去り、寝る場所探しで岡っ引きの佐次(塩見三省)の家に行きますが、結局は無理言って与力の西尾伝三郎(益岡徹)の家で居候ということになりました。

佐次とりよ(日下由美)は一つ屋根の下に暮らしています。佐次がりよに惚れているのは明らかですし、りよも、佐次を頼りにしています。ならば二人を一緒に、と斬九郎も伝三郎も考えていました。

伝三郎は、神田の扇屋「文扇堂」に脅迫状の投げ文が続いている事件を抱えていました。「文扇堂」の主人は昨年死んで、後妻のお滝(杉田かおる)が店を仕切っていました。この事件に首を突っ込んで佐次と一緒に動いていた斬九郎は、夜間はお滝が一人になってしまう「文扇堂」の用心棒として泊まり込むことになりました。

お滝が文扇堂を畳み、無事斬九郎の用心棒の仕事が終わりました。しかし、斬九郎の「まだ目は離せない」との指摘で文扇堂の外で見張りをしていた佐次の身に重大な事件が発生しました・・・。

今週の蔦吉:

斬九郎の甘さをを咎めたり、佐次にりよと夫婦になるよう説得したり、斬九郎に情報を提供したり、嫉妬したりと色々あるんですが、今回の見物は物語の最後の最後に蔦吉がやる行為です。

駄目男二人
容赦なく斬九郎の甘さを咎める蔦吉と、おえん

家を追い出されて舟久に逃げ込み母親のことを愚痴る斬九郎に、蔦吉が、「いい歳をしたお家の当主がお役にもつけず日がな一日ぶーらぶら。おっかさん養わなきゃならないのに、この有様だものぉ」 おえんも、「男の甲斐性ってのももう少しね」。 蔦吉、「本当」。

蔦吉とおえんに厳しいことを言われて、いたたまれず、斬九郎は舟久からも逃げて、ねぐらを借りようと佐次の家にいきます。そこではりよが風邪を引いて伏せっていたため、結局西尾伝三郎の屋敷で居候する事になりました。

うじうじして煮え切らない佐次にバシッと言ってやる蔦吉

斬九郎と蔦吉が、りよと夫婦になるように佐次を説得しようとします。おりよは親分を頼っていると言う蔦吉に、「姐さん、それって、あの、好かれているって事じゃねぇって・・・」。「女にすりゃ同じ事。」

自信がないとか、駄目な理由ばかり考え、うじうじして煮え切らない佐次に、蔦吉も斬九郎も「こりゃ駄目だ」てな感じになってしまいます。

肘鉄砲

「文扇堂」への投げ文事件を調べていた斬九郎が舟久に来て、お店を切り盛りしている後添いのお滝が芸者だった頃のことを聞きます。

斬九郎からお滝について聞かれ知らないと言う蔦吉

「お滝?」

蔦吉も、おえんも知りませんでした。

斬九郎に軽い肘鉄砲を食わせて出て行く蔦吉

蔦:「ふ~ん、今度はその後添いにご執心ですか?」 斬:「お、よくご存じで。」 蔦:「お忙しいこと。」 斬九郎に軽い肘鉄砲を食わせて出て行く蔦吉です。

蔦吉情報

「文扇堂」は無事に畳まれ、斬九郎の用心棒の仕事は終わりました。しかし、斬九郎にはまだ疑問な点がありました。

蔦吉の赤い傘と、黒い羽織、その間の抜き襟の白い背中が美しい

東八で佐次と投げ文について話している斬九郎に、蔦吉がお滝に関する情報をもたらします。それを聞いた斬九郎は、「佐次、暫くあのお滝っていう女からから目を離さない方が良さそうだな」。佐次は「分かりました」と答えます。

それはそれとしてこの写真は、蔦吉の赤い傘と、黒い羽織、その間の抜き襟の白い背中が美しい。

佐次の決断

ついに佐次がりよに自分の気持ちを伝えます。佐次に頼まれ、斬九郎と蔦吉も一緒に聞くことになりました。

涙目で佐次の話を聞く蔦吉

涙目(この写真では小さすぎて分かりませんが)で佐次の話を聞く蔦吉。

蔦吉、良くやった!

佐次の話を聞いた後、二人して屋台のおでん屋で呑んでいます。

ぐいっと酒をあおって、「参ったねぇ」という蔦吉

ぐいっと酒をあおって、「参ったねぇ」という蔦吉に、斬九郎は「飲み過ぎだよぉ」。

無神経な斬九郎の言葉にかちんときた蔦吉(若村麻由美)

蔦:「親分、男だねぇ」 斬:「けっ、かっこつけやがって」 蔦:「あれが男ってもんだ、おりよさんが羨ましい。同じ女に生まれながら、惚れた男にあんな風に言われたことなんか・・・。」 斬:「何ならおいらが言ってやろうか。」

斬九郎のこの言葉を聞き、蔦吉は或る行為に及びます。斬九郎の言葉に「アホかこいつは」と思った《蔦吉ファン》としては「良くやった!!」パチパチてな感じのする行為です。

 

第4シリーズ